会員の意思を再び無視した社員総会


会員の意思を再び無視した社員総会
        JA1ELY 草野利一
(電子版59 2014年7月号より転載)


 6月15日第3回JARL定時社員総会が開催された。第1号議題、決算報告の承認に関する審議が行われた後、第2号議題、会員による選挙で当選した理事候補者および会長推薦による理事候補者の選任に関する審議が行われた。
 その結果、全国区第2位当選の筆者JA1ELYと現職の東海地方本部理事を破って当選したJA2GXU土屋氏の2名は選任を否決され、理事に就任できなかった。正に2年前に続き選挙結果をひっくり返す不条理、野蛮な行為が繰り返されたのである。JARLの社会的信用、会員の信頼の失墜は計り知れない。
 2年前に起きた4名の選任否決事件(あえて事件と称す)では、あまりのことに、多くの批判が巻き起こったが、今回は少ない。これをもって会員は事件を容認しているとしたら大間違いだ。絶望感で声を出すことさえ止めたのである。それは1年後、2年後、会員数の変化で証明されることになるだろう。
 会長以下JARL首脳陣の誰一人として選挙結果を否定することのダメージを回避努力をしようとせず、むしろそれは彼らが一致して望むことのようでさえあった。
 いうまでもなく、JARLは6万人超の会員が支える団体であり、主権者は会員である。しかし130名そこそこの社員集団の多くは、主権者は自分たち社員であると勝手に思い込み、たとえ会員選挙の当選者であっても自分の気に入らない者であれば排除しても良いのだと悪びれることなく、否決という実力行使に酔いしれてしまった。
 だが、遙かに悪質なのは、選挙結果が陣営に思わしくなく、主導権を失うと危機感を持った首脳陣が、政敵排除に都合の良い手段として社員等を煽ったことである。
 2年前の専任否決事件を教訓に、彼らはより確実かつスムースに否決の決議が進むよう入念に検討していたようだ。まずやったことは多くの反対があるにも関わらず前回と同じJA3DBD宮本氏を議長に指名した。この指名により稲毛会長は選任否決を容認していたと判断できるのである。
 宮本議長は、審議に入る前、否決投票社員が特定されないよう裁決時の挙手の写真撮影を禁ずると宣言。さらに投票は無記名投票と決めてしまった。社員に対する脅かしまがいの議事進行は、さすが修羅場を潜ったベテラン議長であった。
 これらにより社員は自己の否決投票の後ろめたさを気にすることなく投票出来るようになった。2年前の否決時は挙手だったので、筆者の手元には、誰が否決したか、写真とビデオ、目撃証言でほぼ記録が残っている。
 今回も前回同様特定の候補者に対する誹謗中傷の怪文書が社員間に出回っていただでなく、総会直前には明確な否決ターゲット情報が郵便で社員の間に届けられ、そのうえ当日は会場入り口で旗振り役の社員が否決の票固めのような行動を行うという徹底ぶりであった。その品位・品格の欠如は目を覆うばかりである。
 社員総会終了後の新理事会において会長と副会長選挙があり、新会長にはJA7AIW山之内氏、新副会長にはJA9BOH前川氏とJG1KTC高雄氏が選出され、専務理事にはJA1SLS玉眞氏(前事務局長)が就任した。 山之内新会長の国際感覚には不安もあるが、今や旧首脳陣は全て閣外に去ったことだし、次の選挙を気にしないで済むのであるから、山之内会長には何をさておいても先ず選任否決事件が再度起きたことへの会員に対する説明責任を果たし、係争中の選挙無効裁判に対する対応、そしてライフメンバー制の見直し等に、その意欲と実行力を見たい。

by new_jarl | 2014-07-06 09:17  

<< 新会長は説明責任を果たすべき 社員総会の本来の使命 >>